もらってうれしいギフトNo.1は香水!フランス文化でギフトに香水を贈る大切な意味って?
彼氏や彼女、大切な人に香水をプレゼントした経験のある方はたくさんいらっしゃると思います。「より親密になりたい」「好きな香りを好きな人に身につけてもらいたい」など親愛の証とも言える香水の贈り物。私が暮らすフランスは香水のメッカであるとともに、香水は喜ばれる贈り物No. 1なのです。なぜフランスでは香水のプレゼントがここまで喜ばれるのでしょうか?日本とは全く違う“香水を贈る大切な意味”をご紹介していきます♪
2024年03月19日更新
記事の目次
フランス人にとって香水は何より大事?!
個性を重視するフランス人にとって、香水はとても身近な存在。女性はもちろん、男性にも香水はポピュラーです。そのせいもあってフランスでは化粧品より香水のほうが売れている、なんていうデータも。
服やお化粧はシンプルでお金をかけない、という人が多いのですが、代わりに香りのおしゃれを楽しんでいるフランス人がほとんどなのです!
そんな彼らが一体どういう想いを込めて香水をプレゼントするのでしょうか?
香水で個性までも表現してしまうこだわりの強いフランス人が、プレゼントに香水を贈る時には実はとても素敵なメッセージがあるということを発見しました♪
いつもどこで香水を買う?
さて、香水の本場に住むフランス人はいったいどこで香水を買うのでしょう?
パリの街を歩いていると、本当にたくさんの香水売り場を見かけます。その数は日本と比較にならないほど!
香水を日常的に楽しんでいるフランス人たちに、よく行く香水売り場を聞いてみました。
SEPHORA(セフォラ)
「SEPHORA(セフォラ)」は、1969年フランスのパリ発祥のお店。メイク用品・スキンケア・フレグランス・ネイル用品・ヘアケア商品などをあつかっているチェーン店で、約300ブランドの商品とプライベート商品を扱っています。たくさんのブランドの香水の取り扱いがあるので、フランス人達にもその気軽さで人気です。
ブランドのブティック
フランスの中でもパリ市内はさすが!というほど世界的に有名なパフュームメゾンのブティックがたくさんあります。その豪華な内装や、こだわりのある世界観にはうっとりしてしまうほど…!ブティックで香水を選ぶ人のなかには、やはりこだわりの強いフランス人が多いようです。
デパート
パリ市内のなかでも、広大な香水売り場面積を誇るデパートは二つあります。一つは「Galeries Lafayett(ギャラリーラファイエット)」、二つめは「Le Bon Marché(ルボンマルシェ)」です。これらのデパートには知識豊かなスタッフさんがいるので、香水について質問したい時などは便利なようです。
香水を贈るタイミングって?
・バレンタインデー
・母の日
・誕生日
・結婚記念日
・クリスマス
といったイベント時に贈るのが一般的です。この点は日本とほぼ一緒ですね。
実はフランスでも香水をプレゼントとして贈る“頻度”はそれほど高くありません。
なぜなら香水はとてもパーソナルなもの。そしてフランス人は何かをオススメされることをとても嫌うので、“自分で自分の香りを選ぶ”人の方が圧倒的に多いのです。
というわけで頻度は高くないものの、かなり難易度の高い香水のプレゼント。誰から誰に贈るのか?どのタイミングで贈るのか?
その内容によってそれぞれ異なるメッセージがあるのでご紹介していきます!
香水を贈る3種類のメッセージ
香水を人に贈った経験のある人は、「彼女(彼)はこれが似合うだろうな、こんな人だろうな」と思ってプレゼントしますよね。
もちろんフランスでもそうなのですが、それにプラスして3つパターンがあります。
母から娘に贈る時
一般的なフランス人は16歳ぐらいになると、女性になった証として、美しいボトルの香水を母親から「いつかあなたに合う素敵な香水を自分自身で見つけなさい」というメッセージとともに贈られ、自分の香りを見つけるまではその香水を使うという習わしがあります。
ゲランやシャネル、ディオールなどフランスの伝統的なブランドから若々しい香りをチョイスすることが多いそうです。
フランスでは香水をつけ始める年齢も日本に比べて早いようです。10代で初めて貰う香水は一生忘れられない香りになりそうですね。
男性から女性に贈る時
ズバリ“独占”のメッセージが込められています。
香水の名前には深い意味が隠されていることが多いのですが、ほとんどのフランス人男性が「自分だけのものになって」という願いを表した香水を女性にプレゼントするようです。
その香水に名付けられた意味を汲み取りつつ、最愛の女性のことを想いながら選ばれた香水も幸せですよね。
結婚記念日に奥様の名前の香水をオーダーメイドでプレゼントする、なんてことも!
子から母に贈る時
娘や息子から母親に香水を贈ることも少なくありません。「無償の愛」「いつまでも美しく女性らしいママンでいてね」というメッセージが。
日本ではなかなか思い浮かばないアイデアですが、とてもフランスらしい素敵な意味合いですよね。
SEPHORA(セフォラ)では、毎年母の日に向けての香水のキャンペーンが盛大なことでも有名です。
母親へのプレゼントはいわゆる「名香」と呼ばれる高価な香水を贈ることが多いそうです!
香水のプレゼントの意味に関連するよくある質問
香水をプレゼントされた時、その意味を知りたいと思ったことはありませんか?
香水は単なる贈り物以上の意味を持つアイテムです。
ここでは、香水のプレゼントの意味について、よくある質問を通して解説します。
香り系のプレゼントの意味とは?
香り系のプレゼントには、相手への愛情や感謝の気持ちが込められているケースが多いです。
香水は直接身につけるもの。プレゼントされた相手がその香りを纏うと、プレゼントした人の存在を感じられます。
香りは記憶と強く結びついているので、香水のプレゼントでは特別な思い出を共有できるというのも魅力的です。
ただし、香りの好みは人それぞれ。
贈る側は思いを込めて選ぶ前に、相手の好みを事前にリサーチしておくことが大切です。
香水だけにとらわれず、アロマキャンドルやルームフレグランスなど、部屋で楽しめる香り系のプレゼントを選んでもよいでしょう。
男性が香水をプレゼントする心理は?
男性が女性に香水をプレゼントする際、「相手をもっと魅力的に見せたい」という心理が働いていることがあります。
男性は、自分が選んだ香水の香りによって、女性がより魅力的に輝くことを期待しているのです。
多くの男性にとって、香水選びは勇気のいる行為でもあります。
香りの好みは人それぞれですから、相手が喜ぶ香りを選ぶのは簡単ではありません。
しかし、その行為に挑戦することで、男性は自分の想いの強さを示そうとしているのかもしれません。
さらに男性が香水をプレゼントするのは、自分が選んだ香りで女性を包み込みたいという独占欲の表れであることも。
女性が自分の選んだ香水をつけることで、男性は女性を「自分だけのものにしたい」という気持ちを満たしているのかもしれません。
香水にまつわるたくさんのストーリー
フランス人にとって、自分らしさを表すのに欠かせない香水。ただ肌につけるだけでなく、自分の人生を豊かにするためのエレメントなのだそう。
人生のなかでたったひとつ運命の香水を使い続ける人も、たくさんのレパートリーのなかからその日のムードで使い分ける人も。
「香水によって、あなたはもっとあなたらしくなる」とフランス人が口々に言うように、香水はなくてはならないもの。そしてプレゼントとして香水を贈られた側は、その大切な意味を知ってとてもハッピーな気持ちになるそうです!
そんな強いこだわりを持つフランス人の間で香水をプレゼントされたら親密になった証です♪
自分自身に似合う香りを探すことも楽しいですが、大切な人のことを思って香りを選ぶ、という過程を楽しむことも素敵ですよね。
このフランス流の「メッセージのこもった」香水の贈り物、ぜひ参考にしてくださいね。